内窓設置
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こんにちは。
しなのいえ工房の工務担当、桑原です。
今回は、工務担当の4つの仕事の内のひとつ、「品質管理」のお話しです。
しなのいえ工房では、お客様に自信を持っておすすめできる「良い家」をご提供しています。
さて、「良い家」の条件とは何でしょうか。
(1)良い設計であること
心地よく暮らせるプラン、家事のしやすい導線、庭と一体となった空間
(2)良い材料であること
触れて気持ちのよい床、高性能な断熱材、空気を汚さない塗料
(3)良い施工であること
精度の高い職人の手仕事、天気や気候に応じた施工方法
などなど、簡単には語り尽くせないほど。。
これらすべてが掛け合わせであり、何か一つが欠けただけでも「良い家」にはなれないと思います。
どんなに良い設計でも、肌触りの悪い机だったら・・・
空気を汚さない塗料でも、気象条件が悪く、塗装が剥げてしまったら・・・
どんなに腕が立つ職人でも、間取りに凹凸が多くて何だか落ち着かない部屋だったら・・・
品質管理は、この欠けがないかを確認するお仕事です。
設計がお客様のために一生懸命になって考えたプランを、実物のものとするために、
・図面のとおりに在るべきものがあるか
・無いべきものがないか(余計なものがないか)
・正しい物が使われているか
とにかくひたすらチェックし、おかしな点があればやり直します。最後の砦だと思っています。
さて今日は、施工中の現場で、建物の漏気チェックにやってきました。
わたしたちがおすすめする「良い家」は、断熱性能が高い家であること。
その高断熱住宅となるには、気密性能が高い必要があります。
しかし、その気密性能は目で見るだけでは中々わかりません。
これを調べるのが気密測定です。
上の写真のように専用の機械を設置して建物の隙間(漏気)を探します。
しかしです。この機密測定が行えるのは基本的に建物の竣工時。
このタイミングで漏気があることが分かっても、建物は出来上がっていますから、直せる範囲は限られているんですね。
そこで新たな取組みとして、施工途中に漏気チェックを行うことにしました。
気密測定に使う専用の機械では、パワーが有りすぎてシートが剥がれてしまいますから、パワーの弱いバッテリー式のブロワーを使います。
換気口の穴に挿して建物の中の空気を外に出します。すると、建物に隙間があれば、そこから風が入って来ますから、気密が悪い箇所が分かる。ということですね。
もちろん、まだまだ施工途中ですから、問題の箇所をすぐに直せるんです。
空気の流れは、気流計や煙発生機で確認することもできますが、手をかざしてみるのが一番わかりやすい気がします。
問題がないことを確認できると、ほっとひと息、安心できます。
お客様に自信を持って「良い家」がおすすめできるように、今日も一つひとつ、ひたすらチェックです。
工務 桑原